個人邸(京都市)

個人邸(京都市) WORKS
 
個人邸(京都市)
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PLAN

広い敷地を持った二世帯住宅での庭園施工。和と洋、それぞれのリビングからの目線の高さに留意し、効果的に庭を楽しめるよう、地形のアンジュレーションや景石の使い方によって庭の構成に変化を持たせました。

お施主様との打ち合わせの時、先代の庭に設置されていた井筒をそのまま新しい庭に利用できないかとの要望をいただきました。
時代がかった立派な井筒だったのですが、残念ながら新しいリビングからは位置が悪く、景観の中心として利用しにくい場所にありました。そこで、新しい庭のプランでは、井筒のふちから水が流れ落ちる仕掛けを新たに設け、加えて、小規模ですが、二の池、三の池を設置することとしました。リビングの入り口から三の池の水面を見せることで、井筒の気配を感じさせる明るい水辺空間を再構成しました。
一方、和のリビングの庭は、コケと景石・砂利を主体とした枯山水庭園としました。流れに見立てた砂利の細流を蛇行させることで地形の折り重なりを強調し、掘り込みテーブルに座った目線からも立体感を感じられる庭となっています。静謐さの中にも躍動感を秘めた庭の構成です。